概要

技能五輪国際大会は、正式には、国際技能競技大会(WorldSkills Competition)と呼ばれています。

 この大会には、憲章が定められており、大会の目的は、参加各国における職業訓練の振興と青年技能者の国際交流、親善を図ることにあります。

 大会の起源は、1950年にスペインの職業青年団が提唱して隣国ポルトガルとの間で各12人の選手が技能を競ったことから始まりました。逐年参加国および出場選手を増加させ、若い技能労働者の祭典と呼ばれるにふさわしい大会に発展してきました。日本は、1962年の第11回大会から参加しており、毎回優秀な成績を収めています。

 大会の運営は、ワールドスキルズインターナショナル(WSI:WorldSkills International) によって行われ、同組織委員会のメンバーは、加盟各国からの公式代表及び技術代表により構成されています。日本からは、中央職業能力開発協会が同機構のメンバーとなっており、ワールドスキルズ・ジャパン(WorldSkills Japan)として活動し、国際大会に日本選手団を派遣しています。

 大会は、現在、2年に1度開催されており、これまで日本では、1970年の第19回大会(東京・千葉)、1985年の第28回大会(大阪)、2007年の第39回大会(静岡・「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」として「国際アビリンピック」と同時開催)が開催されました。

 国際大会の日本代表選手の選考は、殆どの職種においては、国際大会が開催される前の年に開催する技能五輪全国大会において行われ、参加資格(一部の職種を除き大会開催年に22歳以下であること)を満たす優勝者(成績優秀者)が日本代表として選出されます。なお、技能五輪全国大会で実施されない一部の職種については、各業界団体等が選考会や推薦等により選出します。

(JAVADAホームページ:https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/kokusai/about.html より抜粋)

職種定義の表紙
モバイルアプリケーション開発の職種定義

2022年度国際大会スペシャルエディションにて正式種目となり、韓国の高陽市にて実施しました。

ワールドスキルズ職業基準(WSOS)に従い、競技課題は複数の独立したモジュールが一続きとなった形式で作成し、評価します。
モバイルアプリケーション開発では、次の8つの技能が評価されます。

①ソフトウェアの操作

②アプリケーションUIの作成

③(APIによる)遠隔サービスを使った作業

④外部ライブラリの使用

⑤デバイスのさまざまなセンサ(GPS、ジャイロスコープ、加速度計など)の使用

⑥バージョン管理システムの操作

⑦スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット向けのアプリケーションの作成

⑧すべてのタイプのデバイス間での一致をはかること

上記で示されているすべての技能について、競技課題開発チームは、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットの 3 種類のデバイスで使用できるアプリケーションについて課題を設定します。

2019年 ロシア・カザン大会 開会式

この時は、Future Skills (プレ大会)として実施されました。 https://worldskills2019.com/en/projects/future-skills-2019/skills/mobile-applications-development/index.html

2022年 韓国・高陽大会(国際大会スペシャルエディション)ハイライト

この時は、上海大会が新型コロナの影響で中止となり、職種ごとにさまざまな国で開催され、IT系職種は韓国の高陽市で開催されました。

2024年 フランス・リヨン大会ハイライト

正式種目となった2回目の国際大会は、2024年フランスのリヨンで開催されました。当職種の日本代表選手は、敢闘賞の入賞を果たしました。

次回は2026年、中国の上海で開催されます。https://worldskills2026.com/

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